かぬまブランド

伝統と豊かな大地が育んだ「かぬまブランド」をみなさまに紹介いたします。

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きびがら細工

きびがら細工編 vol.4

 

(さつき)   ひつじのほかにも種類があるんですか?

(丸山さん)  はい。最初に作られたものは何だったと思いますか?

(ブラたん)  えーと干支の犬とかかな?

(さつき)   ・ ・ ・。

(丸山さん)  実は、最初に作られたのは「鹿」なんです。

(さつき)   鹿沼の「鹿」ですね!

(丸山さん)  そうです。鹿を作ったのが始まりで、次の年、東京オリンピック(1964年)があった

        年なんですけど、その年の干支が龍だったことから十二支作りが始まったんです。

 

 

01きびがら細工

 

 

(ブラたん)  鹿と十二支のほかに、鶴と亀もあるんだよね。

(丸山さん)  縁起が良いですからね。

        どれもうちのおじいちゃんが作ったとは思えないくらい可愛いくて、私もびっくり

        したんですよ。

(さつき)   丸山さんがきびがら細工を継ぐきっかけって、何だったんですか?

(丸山さん)  小さい頃からよくおじいちゃんの工房には遊びに来てたんですよ。

        祖母が亡くなって、最初はおじいちゃんを元気づけるために、お手伝いのつもりで

        始めました。でも手伝いながらお客さんたちの話を聞いていたら、きびがら細工を

        途絶えさせてはいけないと感じました。

(ブラたん)  そこから修業が始まったんだよね。

 

 

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(丸山さん)  おじいちゃんの教え方は、「自分で学べ」「見て学べ」。

        おじいちゃんがいない隙に作りかけの細工を観察したりしましたね。

        3年は修業が必要と言われていて、おじいちゃんも私も必死でしたね。もうすぐ3

        年というところでおじいちゃんが亡くなったんですけど、お客さんやお世話になっ

        ていた方から、たくさん手紙をもらいました。

(ブラたん)  きびがら細工も青木さんもみんなに愛されていたんだね。

(丸山さん)  そうですね。やっぱりお客さんの声が1番嬉しいですね。

(ブラたん)  さつきマラソンの60歳以上の参加賞は、その年の干支のきびがら細工になってい

        るんだよね。

(丸山さん)  そうそう、旦那さんがさつきマラソンで集めていて、マラソンに参加できなくなっ

        てからは奥様が今度は自分が集めたいって連絡いただいたりして。箒きびの栽培を

        知ったおばあちゃんが「草むしりでも手伝うよ!」なんて言ってくれたりしたこと

        もありましたね。

(さつき)   嬉しいですね。

(丸山さん)  きびがらは時間が経つと飴色になってくるんですよ。

        手作りなので一つ一つ表情も違うんです。

 

 

③新旧比較

 

 

(ブラたん)  なんだか愛着も増してくるね。

        しっかり丁寧に編み込んであるから、長持ちするんだよね。

(丸山さん)  皆さんに大切にしていただいているのが嬉しいですね。おじいちゃんもいっていた

        ように、見た人がほっこりできる、そんなきびがら細工をつくっていきたいです

        ね。

(さつき)   丸山さん、今日はありがとうございました。

(丸山さん)  また来てくださいね。

 

- 帰り道 -

 

(さつき)   素敵な方だったね。

(ブラたん)  おじいさんの後を継いで、伝統を継承していくって並大抵のことじゃできないよ

        ね。こうやって鹿沼の伝統の技は引き継がれていっているんだね。

(さつき)   そうだね。ひと編みひと編み丁寧に編んでいる姿が印象的だったな。

(ブラたん)  きっと手に取るお客さんのことを考えているからだよ。

        さつきも鹿沼の魅力をたくさんの人に知ってもらえるように頑張ってね。

(さつき)   うん。作り手さんの気持ちも伝えられるようになれたらいいな。

 

 

きびがら細工編 完

きびがら細工編 vol.3

 

①箒きび

 

(丸山さん) きびがら細工の材料は「箒きび」です。

       茎のしなやかさが必要なので、きびの実が熟す前の8月中旬から9月に収穫するんで

       すよ。

(ブラたん) 手作業なんだよね。

(丸山さん) きびがらをきれいな状態に保つために、手刈りで収穫して、手作業で実をとってい

       ます。

       実をとったら、お湯でゆでて天日干しする「ユウクレ(湯くれ)」という作業です。

       ユウクレをすると、きびがらの色が青から黄金色になるんですよ。

(さつき)  麻に似ていますね!

(丸山さん) 昔は麻農家さんが箒きびも作っていたのかもしれませんね。

 

②畑から

 

(ブラたん) 伝統的な鹿沼箒の箒きびの作付も復活させたんだよね。

(丸山さん) 今年で4回目になります。南摩の青木さんと粟野の瀧元さんに作付していただいてい

       るんですよ。

       「ユウクレ」もそうですが、独特の栽培方法と編み方が鹿沼にはあります。種の保存

       や伝統的な栽培方法を伝承していきたいと思います。

(ブラたん) 道具も独特なんだよね。

 

③カラサキ

 

(丸山さん) 太いきびがらはカラサキで細く裂きます。

(さつき)  小刀みたいですね。

(丸山さん) ひもは漁網を使っています。

(さつき)  漁業用の網ですか?!

(丸山さん) 強くて、日に焼けても色が変わらないんですよ。

       緩まないように、きつく編みあげていきます。

(ブラたん) 繊細だけど、指先の力もけっこう使うんだよね。

(さつき)  しっかり固く編み込まれていますもんね。

 

④作業工程

 

(さつき)  どんなところが難しいですか?

(丸山さん) 素材が固いので、ふっくらとしたやわらかい感じを出すのが難しいですね。それか

       ら、目はないですがやっぱり顔が一番難しいです。

(ブラたん) 一つ一つ表情があるもんね。

(丸山さん) 活き活きとした顔、こっちを向いているってわかる顔を作りたいですね。
きびがら細工編 vol.4へつづく

 

きびがら細工編 vol.2

ブラたん  さつき、今日は「きびがら細工」を作っているところにお邪魔するよ!

 

さつき  え? きびがら?

       って、ちょっと待ってよブラたん!

①丸山さん

 

(ブラたん) きびがら工房の丸山さんだよ!

(丸山さん) さつきさん、こんにちは。

(さつき)  こんにちは。

(丸山さん) ちょうど今年の干支ひつじを作っているところですよ。

 

②ブラたんとキビがら細工

 

(ブラたん) ひつじさんがいっぱい! 可愛いな~。

       さつき、これは鹿沼の民芸品「きびがら細工」だよ。

       丸山さんのおじいさんで、鹿沼箒職人だった青木行雄さんが作り始めたんだ。

(さつき)  「鹿沼箒」?

(丸山さん) 鹿沼は江戸時代から箒の産地として有名だったんです。

       北海道やインドネシアにまで技術を伝えているんですよ。

(ブラたん) 鹿沼箒は「はまぐり」っていわれる部分が特徴なんだよね。

 

 

③はまぐり

 

 

(丸山さん) そうなんです。編みが細かいのも特徴ですね。

                              この編みの技術がきびがら細工のもとになっています。

       昭和37年に、おじいちゃんが箒を作るときに出る端材を使って

                            つくったのが、きびがら細工の始まりです。

(さつき)  可愛いですよね。

(丸山さん) 見た人が和むようなものを作りたかったっていっていましたよ。

(さつき)  どうやって作っているんですか?

(丸山さん) それでは、実際に作りながら説明しますね。

 

きびがら細工編 vol.3へつづく

 

きびがら細工編 vol.1

 

 

①きめがおブラたん

 

 

パシャッ

 

(ブラたん) うーん。

 

パシャッ

 

(ブラたん) お、いい感じ♪

 

(さつき)  ・・・ブラたん、一人で何してるの?

(ブラたん) 新年のご挨拶用の写真を撮ってるんだよ。

 

パシャッ

 

(ブラたん) あー、さつきが話しかけるから変な顔になっちゃったじゃないか~

(さつき)  ごめんごめん。

       ブラたん毎年作ってるもんね。

(ブラたん) お世話になった人たちに、新年のご挨拶をしないとね♪

       今年は門松と、2015年の干支の未(ひつじ)さんたちと写真を撮ってるんだ~。

(さつき)  可愛いね。

       あれ?このひつじさんたち、何でできてるの?

 

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(ブラたん) も~。さつきは2015年もまだまだ勉強が必要だなぁ。

(さつき)  固いけど、木?じゃないし・・・

       ブラたん、教えてよー。

(ブラたん) よし、早速作ってるところに行こう!っていいたいけど、

       撮影が終わってからね。

(さつき)  もう、しょうがないなぁ。手伝ってあげるよ。

(ブラたん) 格好良く撮ってね!

(さつき)  ・・・。

       いくよ? はい、チーズ!

 

 

きびがら細工-編 vol.2へつづく